2013年4月19日金曜日

永遠の永遠の永遠



 
 
 


毒々しく、攻撃的な作品群が実はあまり好きではなかったのですが、妙に心惹かれるようになってしまいました。

心が粟立つような水玉まみれの絵画。顕微鏡で覗きこんだ植物の細胞の断面をみたとき、鳥肌が立ってしまう。
それに似た感覚。
作家自身の心の闇を吐き出している。そんな風に解釈していたのですが、 展覧会のオープニングに現れた草間ヤヨイさんのあいさつを聞いて、少なくとも私が感じていた解釈は浅はかな解釈でしかなかったという事に気付きました。

「生きている」ということ。喜びも悲しみも憎しみも、人間の生々しい部分や計り知れない愛情、大自然のおおらかさ、そういった世界全体をひっくるめて、生きているということ。脈打って、ナイフを刺せば血が流れるこの世界を生きている喜び、生命の喜びがあふれている。
言葉を一生懸命使って話す草間さんのあいさつを聞いて、わたしはこの人はすごい人だと思いました。





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